夜職の給与体系でよく話題になるのは「保証期間中の時給」。でも実は長期の収入に効くのは保証明け後の給率です。保証期間は2〜3ヶ月、それ以降の数年を決めるのが給率計算の中身。

この記事では、保証明け後の給率がどう決まるかを4要素に分解して解説します。

保証期間と保証明け後は別のゲーム

保証期間中は「店が提示する保証額」で回ります。客が少なくてもこの時給が出るので、本人の売上とは切り離されています。

保証明け後は、「自分の売上×給率」のモードに切り替わります。保証明けで収入が半分まで落ちるケースは稀ですが、8割くらいになることは普通にあります。「保証明け後の給率」を確認せず入店すると、この落差に戸惑うことになります。

給率を決める4要素

基本給率(売上の何%か)

店によって40〜55%くらいで幅がある。店の運営コスト・格・客層によって違う。単純比較だけで決めず、他の要素と合わせて見る。

スライド制の有無

月売上が一定ラインを超えると給率が上がる仕組み。50万超えで+5%、100万超えで+10%、などの設計。売れる子には効いてくる要素。

控除項目の設定

送迎代・罰金・ヘアメイク代・寮費などの控除が基本給率から引かれる。表面給率が高くても控除が厚いと実質は下がる。

実績ボーナスとペナルティ

組数や客数をたくさん呼んだらプラス数万円のボーナスが出る店もある。逆にノルマ未達でペナルティがある店も。プラス側・マイナス側の両方を事前に確認。

契約前に確認すべきポイント

体入前の条件確認時に、この4要素を全て文書で確認しておくのが安全。多くのトラブルは「保証期間の条件だけ確認して、保証明けの給率を聞かずに入った」ケース。

保証明け後の基本給率(○○%)
スライド条件(○○万以上で+○%)
控除項目の一覧と金額
実績ボーナスの条件とノルマ未達時のペナルティ
保証明け移行のタイミング(体入から何日後か)
同じ店の現役キャストに実質給率を聞く(可能なら)

「表面給率」と「実質給率」の差が大きい店は避けた方が安全です。実質給率を計算するには、想定売上に控除を引いた額を出してみるといいです。

実質給率のざっくり計算

例:表面給率50%、月売上80万想定、控除が月8万(送迎+罰金+メイク代)の場合。
80万×50% = 40万、そこから8万引いて実質32万。実質給率は32万÷80万=40%。
表面は50%でも実質は40%。この差を理解せず入店すると想定より8万少なくなります。

補足:保証期間の仕組みについては既存記事「保証の仕組み」を参照。この記事は保証期間の後、本当の給率が動き出す段階の話です。

まとめ

  • ・保証期間と保証明けは別のゲーム
  • ・給率は基本給率・スライド・控除・実績ボーナス/ペナルティの4要素で決まる
  • ・保証明けで収入が半分になるのは稀、8割くらいへの落ちは普通にある
  • ・表面給率と実質給率の差を必ず計算する
  • ・契約前に4要素を文書で確認